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RINEX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Receiver Independent Exchange Format
拡張子 .rnx
開発者 国際GNSS事業 (IGS) / en:Radio Technical Commission for Maritime Services (RTCM)
初版 1989年 (37年前) (1989)
最新版
4.02
(1 October 2024年 (19か月前) (1 October 2024))
種別 ASCII
オープン
フォーマット
Yes
ウェブサイト https://igs.org/formats-and-standards/
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測地学の分野では、Receiver Independent Exchange Format (RINEXライネックス) は衛星測位システムにおけるデータ交換フォーマットをいう。これにより、ユーザーは受信データを後処理して、より正確な結果を生成できる。通常は、測定時の大気条件のより適切なモデルなど、元の受信機が認識していない他のデータも使用できる。

測位受信機の最終出力は、通常、その位置速度、またはその他の関連する物理量である。ただし、これらの量の計算は、1つまたは複数の衛星群からの一連の測定に基づいている。受信機はリアルタイムで位置を計算するが、多くの場合、後で使用するために中間測定値を保存しておくと有益である。RINEXは、受信機とコンピュータアプリケーションの両方のメーカーに関係なく、受信機によって生成された測定値の管理と破棄、および多数のアプリケーションによるオフライン処理を可能にする標準形式である。

RINEXフォーマットは、時間の経過とともに進化し、新しいタイプの測定や新しい衛星ナビゲーションシステムに適応するように設計されている。最初のRINEXバージョンは1989年にW. Gurtnerによって開発され[1]、W. GurtnerとG. Maderによって1990年9月/10月のCSTG GPS Bulletinに掲載された。1993年以降、RINEX 2が利用可能になり、数回改訂され採用されている。 RINEXにより、GPS(L5や L2CなどのGPS近代化信号を含む)[2]GLONASSGalileoBeidouからの擬似距離、搬送波位相、ドップラー、信号対雑音の測定値を、EGNOSおよびWAAS衛星航法補強システム (SBAS)、準天頂衛星システム (QZSS) データとともに同時に保存できる。RINEXバージョン3.02は2013年4月に提出され、GPSまたはGalileoシステムからの新しい観測コードが含まれている[3]。RINEXバージョン4.00からは準天頂衛星システムのL1C/B信号[注釈 1]をサポートすることとなった[注釈 2]

RINEX形式の一部ではないが、畑中雄樹による圧縮スキームはRINEXファイルのサイズを削減するために一般的に使用され、その結果、ASCIIベースのCompactRINEXまたはCRINEX形式[5]が生成される[6]。高次の時差を使用して、時間データの保存に必要な文字数を削減する[7]

脚注

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注釈

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  1. L1C/Bは、L1C/AをBOC変調英語版して送信する信号。
  2. 2025年12月1日から、国土地理院電子基準点で受信したL1C/BのデータをRINEX ver4.01フォーマットで提供開始した[4]

出典

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  1. Teunissen, Peter; Montenbruck, Oliver (2017) (英語). Springer Handbook of Global Navigation Satellite Systems. Springer. p. 1209. ISBN 9783319429281 2019年5月30日閲覧。
  2. Bossler, John D.; Campbell, James B.; McMaster, Robert B.; Rizos, Chris (2010) (英語). Manual of Geospatial Science and Technology. CRC Press. p. 231. ISBN 9781420087345 2019年5月30日閲覧。
  3. RINEX The Receiver Independent Exchange Format Version 3.02, page 38”. International GNSS Service (IGS). 2023年10月16日閲覧。
  4. みちびきL1C/B信号データの試験公開について”. 電子基準点データ提供サービス. 国土地理院 (2025年12月1日). 2025年12月7日閲覧。
  5. El-Rabbany, Ahmed (2006) (英語). Introduction to GPS: The Global Positioning System. Artech House. p. 107. ISBN 9781596930162 2019年5月30日閲覧。
  6. RINEX The Receiver Independent Exchange Format Version 4.02, page 55”. International GNSS Service. 2024年10月16日閲覧。
  7. Hatanaka, Yuki (2008). “A Compression Format and Tools for GNSS Observation Data”. Bulletin of the Geographical Survey Institute 55: 21–30 2020年9月25日閲覧。.

外部リンク

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